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| 開業後にかかる資金も、開業時の資金のように運転資金と設備資金に分かれます。この他に事業が成功して、新事業を立ち上げる場合にも資金が必要となりますが、これについては開業時と同じように考えればよいでしょう。 |
1)運転資金
事業を行っていく上で、どうしても必要となるのが運転資金です。事業を行う場合、資金は前倒しに出ていきます。といってもまだ事業を始めていない今の段階では、なかなか想像できないかもしれませんので、商店の経営を例にとって考えてみましょう。 |
例)個人商店
まず持っていない商品は売れないですから、売るための商品を仕入れる必要があります。まずここでお金が先に出ていきます。そしてめでたく商品が売れたとします。しかし、全ての人が現金で払ってくれる訳ではなく、中には掛けにしてくれという人がいるでしょう。ここでも入金は先延ばしになります。こうして運転資金は必要になってくるのです。 |
1_運転資金の使途 |
| 運転資金は主に下記のような目的で調達されます。 |
商品等購入資金
手形決済資金
経費支払資金
給与等、定額で必要な人件資金
賞与資金
納税資金 |
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2_増加運転資金 |
| ところで商売を広げていけば行くほど、多くの事業では資金が前倒しに出ていきます。これを増加運転資金といいます。増加運転資金は次のような式で表されます。 |
| <増加運転資金の算出式> |
増加運転資金=
棚卸資産増加額+売上債権増加額(売掛金、受取手形等)−仕入債務増加額(買掛金、支払手形、未払金等) |
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3_増加運転資金の圧縮方法 |
| 資金繰りを良くして行くには、利益を多く出していくとともに、この増加運転資金をどれだけ少なくできるのかが、大きなポイントになります。このためには、次のような方法があります。 |
| <増加運転資金圧縮の3つの方法> |
| 在庫の圧縮 |
・適正在庫をコントロールする(売れ筋商品を多くして、滞留商品を無くす)
・部品の共通化を図る
・余剰在庫を避けるために、生産・受注計画を立案する
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| 売上債権 |
・滞留債権の早期回収
・回収条件の早期化
・現金販売の比率向上
・債権管理の徹底
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| 仕入債務 |
・当用買い(必要なものだけを仕入れる)
・支払条件の長期化
・受託販売への変更
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2)設備資金
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| 事業を進めていくうちに、どうしても設備は老朽化します。また新技術により効率の良い設備も出てくるでしょう。こんな時、設備投資が必要になります。しかし古くなったからといって、むやみに設備投資などをすると、資金が不足するおそれがあります。いったい設備投資はどのような基準で行えば良いのでしょうか。 |
1_設備投資の実行基準 |
| 簡単にいえば設備をすることによってこれから入ってくるものと、設備に投資する金額とを比較して、前者が大きければ投資をすればよいのです。言葉にすると簡単ですが、実際に行ってみると、以外とこれは大変です。まず設備投資によって見込まれる資金の増加額を計算しなくてはなりません。またそれが何年間で回収できるかも重要なポイントでしょう。しかし資金については、足りなくなったら倒産してしまうわけですから、シビアに計算するに越したことはありません。設備投資は慎重に行ってください。 |
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3)資金調達形態
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| 資金調達といっても、いくつかの形態がありその意味を十分に理解しておく必要があります。融資してもらうのか、出資してもらうのかは、あなたまたはあなたの会社にとっても資金を出すほうにとっても大きな違いがあります。以下では少し細かくなりますが、主な資金調達の形態を列挙してあります。大きく分けて、3つの形態があると考えてください。 |
1_出資してもらう |
| 一つは出資してもらう方法です。これは会社にとっては資本金になります。会社は返済する必要はありませんが、利益が出ている場合は一般的に配当することが求められます。またその割合が多いと経営権を握られてしまうことも考えられます。出資した人は会社または第三者に買い取ってもらうしか資金の回収の方法はありません。したがって、一般的にはオーナーの周りの人を除き、株式公開するような会社にしか出資したがる人はいません。 |
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2_融資を受ける |
| もう一つは融資してもらう方法です。これは会社にとって借入金になりますから当然返済の義務がありますし、利息の支払も求められます。起業時に第三者がお金を出してくれる場合は、出資より融資のほうが一般的だと考えていいでしょう。 |
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3_その他応用型 |
最後の一つは上の二つの中間形態のものです。融資の性格と出資の性格を併せ持ったものであり、とりあえず融資としてお金を出してくれるわけですが、会社がうまくいったら出資に振り替えることができるものです。転換社債とか新株引受権付社債などがありますが、起業時にいきなり発行できるケースはほとんど無いと考えたほうがよいでしょう。
それから、実質的には融資と同じですが、その変形したものとして割賦購入契約とリース契約とがあります。これらは店舗内装、機械設備、事務機器などの設備投資資金を調達したのと同じ効果があります。運転資金などに自由に使える資金とはなりませんが起業時には有力な調達手段であることを覚えておいてください。 |
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